戦姫絶唱シンフォギアGX 月読調「ジェノサイドソウ・ヘヴン/SENSE OF DISTANCE」感想
調は装者の中でいちばん体が小さいし、普段落ち着いているけど、すーごい熱量を秘めていることが伝わってきました。そんな2曲。
ジェノサイドソウ・ヘヴン
伴奏がキラキラしてます!変身シーンのSEは物騒というかロボな感じなのに、キュートさが上回るのは調のしぐさはもちろん、このキラキラBGMも一役買っていると思うのです。
歌詞の構成は切歌の「オーバーキルサイズ・ヘル」と同じと思います。
二曲合わさると「Just Loving X-Edge」になるため当然と言えばそうですが。
未成熟なハートごと ぶつけた敵対心
行き場のないボルテージ 隠したティアーズ偽善者と吐いた言葉は合っているの?
1番にこんな↑言葉があるのですが、ここを聴いて、調変わったなぁと思いました。
人形のようにお辞儀するだけ モノクロの牢獄
ターゲットには 容赦はしない 感情をアンインストール
早くこんな…涙は…
伐り刻んであげましょう
前期「鏖鋸・シュルシャガナ」では上のように歌ってましたから。
「ジェノサイドソウ・ヘヴン」ではシンフォギアGの頃の自分に疑問をもち、そこから強くなるんだ変わるんだという彼女の意志がひしひし伝わってきました。
進みたい…進めない
変わりたい…変われやしない
ぐしゃぐしゃだった気持ちにも光が差したようで
今は小さな一歩でも 繋がるはず
進め明日へ 絶え間なくちょっとずつ
と、前向きな部分もみえました。
また、切歌との関係性のついても触れられています。
私は3期ではじめて気が付いたけど、切歌より調の方が適合係数が低かったのですね。
二人セットだから同じようなものだと勝手に解釈していました。
調は正規適合者に引けを感じていただけでなく、切歌にも足手まといにならないようにしなきゃと気をはっているところもあったのですね。
自分の方が係数は低いけど、大好きな切ちゃんを守りたい!という気持ちは、
切歌が調べに対して思うそれと同等なのだなあ。
切歌と調の曲は、それぞれGの曲と聴き比べがいがあって交互に聴いているこの頃です。
SENSE OF DISTANCE
「PRACTICE MODE」に続いて、響宛ての歌だと思っていいですか?
50:50の関係、背伸びしないで並び合えたら、という言葉から切歌に対しての気持ちを歌っているのかもしれないけどでもでも。
先日の調の「響さん」呼び、たまりませんでした。
G2話では考えられないこの表情。
かつて敵対していた響が対話をもちかけた際に、調は「きれいごと」「偽善者」と言い放ち、否定していました。
「私は、困っているみんなを助けたいだけで、だから…」
「それこそ偽善。痛みを知らないあなたに、誰かのためになんて言ってほしくない!」
隣に立ちたいと歌う調。響に対しても切歌に対しても言えることかもしれないけれど、
GX8話で一旦響にはねのけられてもなお食らいつくシーンを思い返しました。
「確かに、私たちでも力になれないかもしれない…だけど…それでも……」
言い切りこそしないけど、向き合うことから逃げなくなった調でした。
「PRACTICE」じゃなく
さあ今 自分の持ってる力で
夢をつがうあの日へと
トビラを開くんだ
また、切ちゃんほどでないにしろ、
調の持ちネタ「じーっ」も盛り込まれていてちょっとほほえましかったです。
聴いているとほんとに響たちが調にもたらしたものって大きいんだなということを思います。
ジャケットも、Gのは見下ろして、どことなく冷めた顔にも見えるんだけど
今回は感情が表に出ていて気に入りました。
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